ド・ロ版画
当館では、19世紀以降に長崎の地で布教活動を行ったパリ外国宣教会に関する資料や、カトリック長崎教区の歴史に関わる資料を中心に収蔵しています。
その他、禁教下のキリシタン史に関する資料などもございます。
ド・ロ版画
幕末期に来日し、開国後のカトリック布教を担ったパリ外国宣教会の宣教師のひとり、ド・ロ神父が監修した大型の木版画。版木は1875~9年頃に大浦天主堂境内の神学校において制作されたと伝わっています。監修者はド・ロ神父ですが、日本人の絵師・彫師が手掛けたとされています。
キリスト教の教えをわかりやすく説明するための教理図が5種、教会などの祈りの空間を飾るための聖人図が5種、合計10種が制作されました。版木は10種全てを当館で収蔵しています。版画は当館において23点収蔵(ひとつの主題を複数所蔵)するほか、五島や天草地方(熊本県)、大刀洗町(福岡県)などに残されています。
教理図 | 聖人図 |
善人の最期 | イエスの聖心 |
悪人の最期 | 聖母子 |
煉獄の霊魂の救い | 聖ヨセフと幼子イエス |
最後の審判 | 聖ペトロ |
地獄 | 聖パウロ |
主題ごとの資料説明を順次公開予定です。